脚痩せマッサージの時によく「リンパの流れをよくしましょう」なんて聞きませんか?
そもそもリンパって何なのかということろから、なぜリンパを流すと脚痩せできるのか、今まで何となくわかっていたようで実は知らなかった「リンパ」について徹底解説します。
リンパとは
初めに、リンパについてわかりやすく説明しましょう。
私たちがリンパと呼んでいるのは「リンパ液」のことで、血液と同じように体中を流れている体液です。
リンパ液には白血球とリンパ球が含まれており、体に有害な病原体や老廃物などを回収してきれいにろ過するという役割をしています。
血液が血管を流れるように、リンパ液はリンパ管を流れています。
リンパ管も血管のように体中に張り巡らされていて、要所要所に存在するリンパ節というところでろ過されて、きれいなリンパ液に戻ります。
リンパは呼吸や筋肉の動きによって流れているので、動かなければ流れることができません。
リンパを流すとなぜ脚が細くなるの?
次に、リンパを流すと脚が細くなる仕組みを説明します。
先ほど、不要物を回収したリンパ液は、リンパ節でろ過されてキレイになると説明しましたね。
リンパ節とは、2mm〜3cmほどの大小さまざまな豆粒のような形をしたものがブドウのようにいくつが連なって存在します。
主要なリンパ節は、首・ワキの下・お腹・骨盤・脚の付け根に集中しています。
血液同様、上から下へ流れるのは簡単ですが、下から上へ戻すのは大変です。
しかも動かなければ流れることができないので、どんどん溜まってしまいます。
立ちっぱなし座りっぱなしなどずっと同じ姿勢でいると脚がむくむのはこのためです。
だから、リンパの流れをスムーズにしてあげれば、むくみも取れて脚がスッキリするというわけです。
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脚痩せリンパマッサージ
脚痩せのためのリンパマッサージを紹介します。
コツは、優しくゆっくりと行うことです。
マッサージというとつい力を入れてギューギュー押したくなりますが、リンパは皮膚の下をゆっくり流れています。
無理やり力を入れすぎると、リンパの流れを止めてしまい逆効果になってしまう可能性があります。
強さは、皮膚をゆっくりと優しく撫で上げるようにするとよいでしょう。
ただ、リンパマッサージは難しく、強さや方向、順序など正しく行わないと効果が得られません。
そこで、誰にでも簡単にできるリンパマッサージを埼玉県立大学保健医療福祉学部の木村伸子助教授が提案していますので紹介したいと思います。
まず両肩を後ろ向きに大きく回す(10回程度)。
このとき鎖骨が動いていることを意識します。
※痛みを伴わない範囲で行いましょう!
腹式呼吸(5回程度)。
へその下あたりに手を置き、息を吸ったときにそこが膨らむよう意識をしながら、
ゆっくりと呼吸する。
※引用「リンパ」を知って生き生きと
埼玉県立大学保健医療福祉学部 看護学科 助教 木村伸子
鎖骨はリンパの出入り口なので、鎖骨周りをほぐすことでリンパの流れが活性化されます。
またお腹はリンパ節が集中しているので、リンパ管の働きが促進され、全身のリンパの流れがよくなるのです。
脚のリンパマッサージ
脚の簡単なリンパマッサージを紹介します。
ポイントは下から上に撫で上げることです。
ふくらはぎ
足首からひざにむけて、両手のひら全体を使ってゆっくり優しく撫で上げます。
次に、親指を使って脛の内側を太い骨に沿ってひざまで滑らせます。
それぞれひざまで行ったら、ひざの裏側のくぼみを5秒程度、軽く圧迫します。
別記事「脚痩せダイエット」でも紹介していますが、テニスボールを使ってひざ裏を刺激するのも効果的です。

太もも
両手のひらで太もも全体を包み、ひざから脚の付け根にかけてゆっくり撫で上げます。
脚の付け根まで行ったら、5秒程度、軽く圧迫します。
脚の付け根には大きなリンパ節があるので、ここをさすってあげるとリンパの流れが良くなります。
脚痩せリンパまとめ
リンパの流れがよくなると、脚のむくみが取れます。
リンパは脚だけではなく体全体に流れているので、リンパの流れをよくすることによって肩こり改善や顔色がよくなったり様々な美容効果、健康効果が得られるというメリットもあります。
リンパの正体がわかったので、今日からさっそくLet’s リンパマッサージです!